14ルに目が向けられるようになってきました。裏を返せば、今の学校教育に失われてしまったものが立花高校には存在しているということなのかもしれません。◇ ◇「うちの高校は、答案用紙に名前を書けば受かると言われる。失礼なことを言うなと言いたい」とある講演会の壇上で、第７代校長を務める齋藤眞人先生は、語気を強めて言いました。聴衆の視線が集まった次の瞬間、ふっと肩の力を抜いて声のトーンを和らげます。「ですが、その通りなんです。うちの高校は、名前を書けば受かります」きっぱりと告げる様に、会場は一瞬呆気にとられた後、笑いとともに明るいムードに一変しました。悲喜こもごも、生徒や保護者との体験エピソードを交えながら、学校の姿勢を切々と伝えていく校長。講演会では、緩急をつけて生き生きと話す齋藤節にいつしか引
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