『月信』2月号
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ータリアンとしての心得を確認できる貴重な機会にもなります。ロータリー初心者の中には、このページのことを知らない方も多いと思います。ぜひ手に取ってご確認ください。また、ロータリーの歴史と理念は、マイロータリーの以下のサイトにも詳しい掲示があります(ロータリーの歴史 | My ROTARY)。このページは様々なトピックにリンクされており、「2つの標語」や「4つのテスト」、女性会員が認められるまでの歴史的な経緯なども掲載されています。ここで学べば、きっとベテランの先輩方の話に気後れすることもなくなることでしょう。是非アクセスしてみてください。 このような歴史を経て、現在のロータリーは、奉仕活動のインパクト(ロータリーの活動が長期的で持続可能な好ましい変化をもたらすか否か)を重視する時代を迎えています(①「ロータリーのあゆみ」/https://www.rotary.org/ja/rotarys-timeline ②ロータリーのあゆみ: インパクトの重視 | Rotary International)。このことは、特にTRF(ロータリー財団)の7つの重点分野にも関係する重要なポイントでもあります。 そして、本年1月の国際協議会では、ステファニー・アーチックRI会長エレクトが2024-25年度のテーマとして「The Magic of Rotary」を発表されました(このテーマ講演はマイロータリーで視聴できますので、是非ご覧いただきたいと思います。また、ここから反訳PDFをダウンロードすることもできます(https://www.rotary.org/ja/stephanie-urchick-celebrates-magic-rotary#page-content)。このRI会長エレクトのテーマ講演については、野﨑千尋ガバナーエレクトから詳細にご報告いただくべきことであるので、私からの過分な言及は控えますが、強く印象に残ったことを3つだけご紹介します。その一つは、ロータリーの行動計画やDEIの重要性が改めて強調され、これまでの方針と実績、その継続性を尊重することが確認されていることです。次の文章を是非かみしめていただきたい。……………………………………………………………… 奉仕の心と実行力のある人は誰でも、ロータリーに属しています。行動志向の次世代の人たちをオープンな心で迎えていただけることを願っています。たとえ、地元クラブの典型的な会員とは異なるタイプの人であっても。DEIを受け入れれば、共通の目的のために結束しやすくなります。ともに献身し、力を注ぐことで、ロータリーは最も効果的で時代に即した存在になることができます。………………………………………………………………  2つめは、「分断された世界を癒す」をテーマとして、特に平和構築への取組が年度の重点事項に掲げられたことです。アーチック会長の主催により平和会議を開催することが予定されているとのこと、これは2月の月間テーマ「平和構築と紛争予防」にも繋がる要素でしょう。 世界が心を痛める紛争は、もはやウクライナとロシアの紛争だけにとどまりません。イスラエルとパレスチナの紛争は、今やガザ地区だけの問題ではなくなりつつあり、中東地域全体へと拡大することが懸念されます。台湾や北朝鮮の問題なども安全保障上の切迫した課題として受け止められるようにもなりました。平和構築はいよいよ難しい課題であるようにも映ります。それでも、この困難な課題への取組を強めることが宣言された今、われわれはもう一度「平和構築と紛争予防」という月間テーマに注目する必要があると思います。 そして3つめ、最も心を掴まれたのは、テーマ講演の中で「4つのテスト」に直接の言及があったことです。ロータリーの重要な指導理念として「4つのテスト」が生きていることを改めて確認できたことに感動を覚えました。そのフレーズを紹介して本稿の結びとします。われわれも、単に暗唱するだけではなく、真に実践することを心がけましょう。……………………………………………………………… 私が最も好きな平和構築の手段の一つに、「4つのテスト」 があります。すべてのロータリー会員が、単に4つのテストを暗唱するのではなく、それを真に実践していれば、世界はよりよくなるでしょう。………………………………………………………………2月号 No.9 3ロータリーのいま(ステファニー・アーチックRI会長エレクトと平和)

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