『月信』12月号
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2その隔たりを超えてロータリーの未来を共に支える、この一点においてはわれわれの力を糾合することができるものと信じています。クラブの自発性こそがロータリーの命です。地区内全てのクラブに対してRIを代理する立場にある者として、クラブをしっかりと支えていくことが地区の役割であることを確認します。心ひとつにクラブとロータリーの未来を育んでいただきたい。御協力のほど、宜しくお願い申し上げます。国際ロータリー 第2700地区ガバナーガバナー公式訪問を終えて 去る11月16日、わが福岡東ロータリークラブ(ガバナー所属)のクラブ訪問をもって全てのガバナー公式訪問を終えました。すべてのクラブすべてのロータリアンの御歓迎に心よりの感謝を差し上げ、厚く厚く幾重にも御礼を申し上げます。 皆さま方のお声はすべて聞き届けました。私は定量指向の数字を重んじつつもそれを超えてロータリーを伝承する心意気がいかほどのものか、その熱量を感じ取りたく思いました。私の心に響かなかったクラブのお声は一つもありません。クラブごとの歴史と伝統、それぞれの現状認識を映し出して、それぞれの自負、その裏返しとしての悩み、ときにはそれを突破して進もうとする真摯な姿勢や態度、クラブを思えばこその意気込み、あるいはそれ以上の力み…等々ガバナーとして心に響かないものは一つもなく、その全てに耳を傾けられたことは正にガバナー冥利に尽きるものでありました。心が震えました。本当にありがとうございました。 訪問の都度にご説明しましたとおり、ロータリーは大きな変革期にあり、それにはそれ相応の理由があります。その一方で近年注目を集めた「SRF(ロータリー未来形成計画)」は2022年規定審議会での提案撤回以来RI理事会においてその言葉自体が既に消失しています。現状は、RIBIとZone8でのパイロットが残るだけの状態にあり、辛うじて維持されたこのパイロットも今なお揺れて動く状態にあり具体的な内容を定めるには至りません。まして評価可能な成果に繋がるかなどは全く未知数の状況にあります。それでもはっきりしているのは「環境に適応して進化しなくてはロータリーの未来がない」という危機認識であり、この点だけはRIの中で共有されているように見えます。われわれはクラブの未来、ロータリーの未来を放棄するわけにはいきません。様々に意見の相違があっても疾病予防と治療月間によせて 12月の特別月間のテーマは7つの重点分野の一つである「疾病予防と治療」です。7つの重点分野のこと、ロータリー特別月間のことは繰り返しません。絶大なダメージをもたらしたコロナ禍を克服しつつある今こそ公衆衛生への取組の重要性を確認し、また改めてポリオに対する理解も深めていただきたいと思います。本年11月21日、22日に開催された第52回ロータリー研究会(於:神戸ポートピアホテル)では、コロナ対応のシンボルともいうべき尾身茂氏がポリオについてご講演なさいました。コロナとポリオは地続きの問題であることが実感され、大変興味深く思った次第です。 この機会に、疾病予防と治療に関するロータリーのウェブサイトを是非ご確認ください(疾病との闘い | Rotary International)。併せてロータリー財団委員会から別に提供される記事をよく読み、理解を深めていただければ幸いです。 このウェブサイトから、オープニングコメントを引用して、本稿の結びとします。=誰にとっても「健康であること」は何より大切。でも、基本医療を受けられない人は世界で4億人と言われています。質の高い医療を受ける権利はすべての人にあると、私たちは信じています。吉田 知弘(福岡東RC)すべてのクラブに感謝を

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