『月信』12月号
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郭言語教育を専攻しています 中国出身の郭サイです。2700地区米山ロータリー奨学生で、糸島ロータリークラブにお世話になっています。今は九州大学大学院博士後期課程の2年生で、言語教育を専攻しています。 日本に留学する前に、わたしは中国の大学(地方の田舎の大学ですが)で日本語教師として10年余り働いてきました。地方大学の日本語学習者のほとんどはゼロからのスタートで、日本語の学習は五十音図の勉強から始まります。最初はひらがな、カタカナも読めない学生たちが徐々に短い文が言えるようになり、そして4年間かけて最終的には日本語で卒論が書けるようになる、そう成長していく学生の姿にやりがいや喜びを感じています。 しかし、勤務年数を重ねるにつれて、語学教師という仕事は現場で培ってきた感覚的な経験はもちろん大事ですが、経験だけで支えられている自分の教え方に限界を感じるようになり、自分にもっと磨きをかけなければと、博士後期課程への進学を決意しました。そして、念願が叶い、今は九州大学の先生方のご指導のもとで、専門知識を学びながら、働いていた頃感じた現場の問題点をテーマに、楽しく研究に取り組んでいます。12月号 No.7   15九州大学地球社会統合科学学科博士2年生世話クラブ:糸島RCカウンセラー:濱田美智子 今年の4月から、幸運にも米山ロータリー奨学生に採用していただきました。日本にいながら、大学やバイト先の日本しか知らない留学生は少なからずにいると思いますが、米山奨学生となり、月一回の例会や地区活動などの参加を通じて、いろいろな面から日本を感じることができたことに大変嬉しく感じています。 この場を借りて、このような、日本のことを知り、そして日本に自分のことを知ってもらうコミュニケーションの場を作ってくださったロータリー米山奨学会に深く感謝の意を表したいと思います。 また、このように、日本に身を置き、いろいろな方と交流しながら、肌で感じた日本を中国国内の日本語学習者だけではなく、地域の人々にも発信できればと思っています。カク サイ (中国)

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