『月信』11月号
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国際ロータリー 第2700地区ガバナー2 RIは、11月を「ロータリー財団月間」として特別月間に指定しています。また、11月5日を含む月曜日から日曜日までの1週間は「世界インターアクト週間」として指定されています。まずは、この「ロータリー特別月間(特別週間)」を「ロータリーの友」のホームページにアクセスしておさらいしてください(ロータリーの友 | THE ROTARY-NO-TOMO)。この二つの特別月間、特別週間については、それぞれロータリー財団委員会、インターアクト委員会より詳しい説明の記事が寄せられることでしょう。ここでは、ごく基本的なことを学ぶことにしましょう。 私は、地区米山記念奨学委員長を務めていた当時、ロータリー財団(The Rotary Foundation:略称「TRF」)とロータリー米山記念奨学会とを対比させ、前者は「総合百貨店」であり、後者は「特殊専門店」であると説明していました。どちらも広くロータリアンから寄付を募り、これを管理・運用して、奉仕事業に資金を供給する団体(機関)である点は同じです。大きな違いは、米山記念奨学会(米山記念奨学事業)が、RIの承認の下、日本のロータリーにより多地区合同奉仕事業として組織化され、日本における外国人留学生の支援に対象を特化しているのに対し、ロータリー財団は、国際ロータリーに並立し、ロータリーが世界規模で行う様々な奉仕事業を資金供給の対象としている点です。対象地域は全世界であり、奉仕事業の内容や対象範囲にも特別な制限はありません。   もちろん、財団の資金はどのようなことにでも使ってよいわけではありません。ロータリー財団には「世界でよいことをしよう」(Doing Good in the World)という有名な標語があり、ロータリアンの善意を受けた資金を人道的又は教育的な奉仕事業に活用し、地域社会の発展や国際平和の推進に貢献することを目的とします。また、その資金がより有意義に、より効果的に活用されるよう、その対象となる奉仕事業は地域社会や国際社会に対して「持続可能で測定可能な好ましい変化(インパクト)」をもたらすものであることが推奨されます。行動計画に「より大きなインパクトをもたらす」と宣明されているのもこの意味です。   このロータリー財団の定義や使命については、ロータリー財団章典において次のように規定されます。後掲のリソース集からロータリー財団章典とロータリー章典を参照して、国際ロータリーの使命と対比してみても面白いでしょう。章典関係はなかなか見る機会が少ないことと思いますので、以下に抜粋します。是非参照してみてください。  ・ロータリー財団の定義   ロータリー財団は、ロータリークラブおよび地区を通じて実施される、承認された人道的および教育的活動の支援のために寄付を受け付け、資金を分配する非営利財団である(ロータリー財団章典10.010./2011年9月管理委員会会合、決定8号)。ロータリー財団について1.ロータリー財団は総合百貨店吉田 知弘(福岡東RC)ロータリー財団月間、世界インターアクト週間によせて

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