『月信』11月号
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申スヒ憙九州大学大学院システム生物学科博士2年生世話クラブ:福岡RCカウンセラー:波多江正剛(韓国) 2023年度第2700地区ロータリー米山記念奨学生の申 受憙と申します。私は昔の頃からヒトの体で生じる生命現象に関して興味を持ち、その現象のメカニズムに関して考えるのが好きでした。 基礎科学研究と応用科学研究が科学発展の根幹を支えていますが、とりわけ科学の発展の基盤となる基礎科学研究に興味があり、基礎科学研究中心の生物学科に決めました。しかし、韓国は基礎科学研究より応用科学研究を注目している点や日本が基礎科学研究に関してレベル高い教育や環境が整えていることを考慮して日本留学を決めました。 その頃、姉が福岡に住んでいたので、九州大学理学部生物学科に入学することになりました。大学2年生の頃、現在の研究室教授である池ノ内先生の授業を聞いて動物の体の表面(皮膚)や内腸器官の内部表面を覆っている上皮細胞の接着や外部からの侵入を防ぐ上皮細胞のバリア機能又はそのメカニズムに興味を持つことになり、2年生の夏休みから研究室に入りました。 4年生の時は「新規上皮細胞特異的遺伝子機能解析」というタイトルで卒業論文を書き、現在もそのテーマで続けています。将来はこの研究知識を生かして皮膚関連研究や化粧品の開発に貢献したいと思います。 日本生活が今年で5年目になりますが、長い間研究生活に力を注ぎ、ビジネスマナーや実際の社会人と接する機会があまりありませんでした。毎月ロータリ米山例会に参加し、ビジネスマナーや自分が日本で社会人としての心構えを身につけていきたいと思います。11月号 No.6 15シン化粧品の開発などを手がけたい 受

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