『月信』11月号
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九州産業大学臨床心理学科学部4年生世話クラブ:小倉西RCカウンセラー:小林康弘12 米山ロータリー奨学生のアルナト・ディダルと申します。今は、九州産業大学人間科学部臨床心理学科の4年生で、西小倉ロータリークラブにお世話になっています。私は、カザフスタンのアルマトイ出身です。アルマトイは、様々な文化が交錯する最大の都市です。特にカザフスタンとロシアの文化が顕著に現れており、魅力あふれる街です。また、緑が豊富で、とても心地よい場所です。 私は、カザフスタンの高校を卒業した後、もともと言語が好きで、日本語を習得したいと思い、日本に留学しました。現在、大学では、言語に不安を抱える留学生を言語や生活面の援助、及び心理的な面からのサポートする意義について研究しています。今次研究をスタートした理由としては、去年福岡県の留学生会で役員をしていた際に、言語力に不安があり住みにくいと感じる学生が多いと知ったからです。大学で心理学を学ぶうちに、身近な学生同士が支援し合うピアサポートがその解決策になるのではと考え、こちらをテーマに勉学に励んでいます。実際、私自身も留学経験のある先生に心理面でも支えていただき、学業に打ち込むことができています。そのような背景を生かし、将来的には、心理学の知識を生かし、日本に在住する外国人のサポートに携わりたいと考えています。 今年、米山ロータリークラブの奨学生として、カウンセラーやロータリーアンの皆様には大変お世話になり、深く感謝しています。小倉西ロータリークラブのサポートにより、私の日本での経験は、非常に実りあるものとなっています。例会の際には、食事の心遣いに感激しており、その温かさから日本の家族のような雰囲気を感じています。クラブの皆さんに支えられ、まるで新たな家族を得たような気持ちで、喜びに溢れています。 また、日本の生活における安心感は、学業に専念する上で非常に重要です。ロータリークラブのおかげで、日本での生活は安定し、より効果的に勉学に打ち込むことができています。これからも感謝の気持ちを忘れず、奨学生としての責任を全うし、日本社会への貢献を目指して努力し続けたいです。 大学の勉強以外では、私は6ヶ国語を流暢に話すことができ、さらに第7ヶ国語としてアラビア語を学習中です。言語は文化の窓であり、異なるバックグラウンドの人々と深いつながりを築く手段です。言語の学習は私の情熱となっており、これからも言語、及びコミュニケーション能力を高め、異文化理解を深めていきたいと思います。心理学とコミュニケーション力で在日外国人のサポートをしていきたいアルナト・ディダル(カザフスタン)米山記念奨学生紹介

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