月信9月号
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12薬」としてのクラブの基盤強化である。クラブの基礎体力が向上し、オープンでインクルーシブな環境が整い、新会員との相互作用・化学反応によってクラブに動きが出てくれば、会員の定着率は自ずと向上し、クラブの活力が新しい会員を吸引する。会員増強はその成果として着いてくるので、目先の会員増強以上にこのクラブの活性化を重視して取り組みたいと考えている。このような観点との組合せの視点で、ロータリー賞全クラブ受賞を明確な目標として掲げ、いわば、これを足掛かりとして、各クラブをクラブセントラルへ誘導し、ヴィヴィッドなロータリー情報をマイロータリーから取り込めるように工夫をした。 また、各クラブに一つ以上の奉仕プロジェクトを実施するように促しており、この奉仕のエネルギーが新しい力を呼び込んで、クラブの新陳代謝を促し、結束を強くする効果に繋がることも強調している。 なお、現況の関係では、衛星クラブ6クラブが立ち上がり、今後も3クラブの立ち上げが予定されていることをご報告したい。衛星クラブは、独立を目指す存在として位置づけるのが本来的ではあり、当地区でも最終的にどのように動くかは様子を見ないと分からない部分もある。ただし、立上げの段階では、当面、いわば各クラブの「ファーム」として活用する形式が多く、これが設立への意欲を刺激している。いわば、多様性を確保して意欲ある新会員を獲得する手段となっており、新クラブ結成に等しい効果を上げている。この当地区の取組を参考に、ある地区では、分区単位で一つのファーム型衛星クラブを設立する動きが出ており、当地区の取組が参考にされている。独立を目的としないタイプの衛星クラブが、広くロータリーへのアクセスの窓口を開く存在として活用されつつあり、これがイレギュラーなものとなるわけではないことを御理解いただきたい。 また、ローターアクトの扱いが大きな課題となる。ローターアクトの位置付けは、既に「プログラムではなく、パートナーである」という位置付けになっている。これに伴い、例えば、RACをPETS、DTAに招聘するか、公式訪問を行うか、組織図上にどのように位置づけるかなどが検討課題となり、東京を含め、多くの地区で自覚的な検討が行われている。例えば、第2750地区では、ローターアクト委員会はガバナー直轄委員会として構成が取り直され、他の地区でもこれに準じる扱いがされている例がある。PETS、DTAは動画を撮影し視聴させている例、公式訪問は地区全体を2つのエリアに分けて集め訪問する例がある。当地区はかなり出遅れている感はあるが、自覚的な検討を怠りなく進めたい。 また、このような位置付けの変更に伴い、提唱クラブ型ではクラブを維持できないローターアクトが出てくることが避け難い状態となっている。現に、資料にあるとおり、行橋みやこRACはRIを離脱し、直方RACも同様になる。それぞれのクラブの会員数も少なく、提唱クラブによる維持も難しいとなると、今後これにどのように整理をつけていくか、漏れ落ちてしまうローターアクターをどのようにして支援し、救済するかを真剣に考えて形を整える必要がある。これが、今後喫緊の課題となる。その一方で、大牟田北RCを提唱クラブとして大学基盤のローターアクトが帝京大学に設けられる。この大学基盤RACは全国的にも安定したクラブ形態として注目されており、戦略計画推進セミナーでも広島大学RACの設立事例が紹介されていた。このようなクラブが当地区にも誕生したことは非常に意義深く、喜ばしい。しっかりと地に足の着いたクラブとして育つように支援したい。 それから、大事なこととして、本年3月辺りにRIでは既に決定されていたようであるが、この7月1日から、いわゆる研修リーダーの名称が「ラーニングファシリテーター」に変更され、研修委員会もラーニング委員会と名称変更された。決定事項であり、佐藤RI理事からも、早速組織図に反映してほしいとの要請があった。地区レベルで手続を履んで変更を承認・決裁するというレベルの問題ではないので、既に私から指示して組織図は書き直している。ご了承願いたい。これは講師の話を一方的に聴くだけの「研修(Training)」から自発的でよりアクティブな「学習(Learning)」へという流れを受けたものである。これをいうなら、PELS、GELSになるのではないか、DTTSもDTLSになるのでは、地区研修・協議会も地区ラーニング協議会になるのか、などなど疑問も湧き出るが、これは規定審議会での名称変更を要するため、当面据え置きということである。これは、日本事務局経由でアメリカの本部に確認して得た回答である。 その他、目先のこととしては、田主丸水害への対応を第6グループ中心に情報収集し、迅速かつ適切に行っていきたい。 また、九州4地区合同の奉仕プロジェクトとして10月28日にポリオを中心にイベントを設定している。公共イメージが正面に出すぎているため、ポリオ根絶をもっと真正面に出していかないとロータリーを広く認知させるという意味でも効果を期待できないのではな

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