月信7-2号
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 №7-2  3<ビジョン声明>「私たちは、世界で、地域社会で、そして自分自身の中で、持続可能なよい変化を生むために、人々が手を取り合って行動する世界を目指しています。」⒝ ここでは、「持続可能なよい変化」というキーワードに注目する必要があります。行動計画①にある「インパクト」という言葉も、「ロータリーの行動によってもたらされるポジティブで長期的な変化」のことであると定義されており、決して「衝撃的、派手で大掛かり」という意味ではありません。ビジョン声明に示された持続可能性の考え方とリンクしていることを知る必要があります。   ロータリーが「持続可能なよい変化」を生むためには、その基礎となるクラブが活動の母体として「持続可能」なものである必要がある、ここが全てのスタートラインとなり、同時にゴールともなります。ロータリーの4つの行動計画が、そのための指針を示したものであることを再確認していただきたいと思います。⒞ クラブの持続可能性は、われわれが大切にしてきた伝統的で良心的な価値観を次世代へと伝承していくための不可欠の前提となります。この価値観は、「4つのテスト」として、また、「中核的価値観(親睦・奉仕・高潔性・多様性・リーダーシップ)」として、ロータリーの中に大切に伝承されています。続可能なよい変化をもたらす」ために何ができるかを考え、かつ実践することが重要であり、この地道な実践を通じて初めて「世界に希望を生み出す」ことができるものと理解しなくてはなりません。(2)ビジョン声明と行動計画を理解する⒜ ロータリーにとって最も重要なリソース(人的物的資源)は、個々のクラブとその活力にあります。CLPの目的がクラブの活力を維持・増進させることにあることを忘れず、そのために何をすべきか、何ができるのかを真摯に考えることが重要です。そのための最も重要なキーワードがビジョン声明と行動計画の中に示されております。①より大きなインパクトをもたらす②参加者の基盤を広げる③参加者の積極的なかかわりを促す④適応力を高める(3)ロータリーを開き、ロータリーを前進させる 私たちロータリーは、それぞれのクラブごとに持続可能性を維持し、次世代へとクラブを継承する責任があります。そのためには、次代を担う新会員の加入を促し、ロータリアンとしての成長を促し、次世代のリーダーへと成長させることが欠かせず、そのための不断の努力を必要とします。 また、クラブが常に瑞々しい活動を続けるためには、その活動そのものが社会に必要とされ、魅力的なものとして社会のニーズを吸引する存在であることも欠かせません。クラブがそのような魅力ある活動を続けることが、巡り巡って新会員の加入を促し、親睦の礎となってクラブの活力の保持に貢献することも忘れてはなりません。 産業構造や社会経済の構造が、急速に、かつ劇的に変化してゆく現在の社会において、ひとりロータリーだけがその環境の変化から自由であるはずがありません。変化する環境に適応し、クラブを保持してロータリーとロータリーの価値を次世代へと継承するために何をすべきか、我々は知恵を絞る必要があります。社会構造の変化にもかかわらずクラブを強く瑞々しく保つためには、クラブの開放性を高め、環境の変化をクラブの内に取り込む視点が重要です。クラブの在り方にも多様なバリエーションがあり得ることを承認し、固定観念に囚われて試行錯誤を妨げないことがすこぶる重要です。間違ってもかまいません。やり直せばよいからです。 クラブの停滞を克服するために招き入れる変化を恐れる必要はありません。この変化はロータリーを前進させることであり、ポジティブに評価することができるはずです。これが「ロータリーを開き、ロータリーを前進させる」ことの本意です。<行動計画>

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