『月信』6月号
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ド ティ リ(ベトナム)16 こんにちは、米山記念奨学生のドティリと申します。現在は北九州市立大学の博士2年生です。私はベトナムのハイズオン省の出身です。ベトナムの北東地域に位置するハイズオン省は、首都ハノイから約50キロメートル離れた静かな場所です。都会の喧騒から遠く、のんびりとした雰囲気が特徴で、高層ビルや便利な公共交通機関はありませんが、のんびりとした生活を楽しむことができます。 2018年に、ベトナム国家大学の生物学部を卒業した後、ベトナム科学技術アカデミーで一年間で働きました。2019 年から、日本で北九州市立大学院に進学しています。大学と大学院の期間に、私は常にヒト細胞モデルにおける病気の発症メカニズムを研究しています。具体的には、ベトナムの時、病気の治療効果がある天然の化合を研究しました。日本に来た後、修士課程ではα-マンゴスチンというがんを治療効果がある化合物を研究し、博士課程ではコロナウイルスがヒト細胞に感染するメカニズムについて研究しました。 博士課程を卒業した後は、自分が日本で得た知識と経験を活かして、がんという病気の原因の研究を続けたいと考えています。同時に、ベトナムと日本の協力研究を発展させたいと願っています。ベトナムは病気の治療効果がある天然化合物を多く保有していますが、これらの天然化合物を使った病気の治療に関する研究はまだあまり進んでいません。そのため、私は日本での知見を活用し、ベトナムにおいて天然化合物を使った病気の治療に関する研究を継続したいと考えています。医学における天然化合物の研究と使用において、ベトナムと日本の協力関係をさらに発展させたいと思っています。 米山記念奨学生に選ばれたことを、心から感謝しています。この素晴らしい機会を最大限に活用し、自己成長を追求し、社会への貢献を目指に頑張ります。北九州市立大学国際キャリア学部博士2年生世話クラブ:八幡西RCカウンセラー:岩崎員久ベトナムにおいて天然化合物を使った病気の治療に関する研究を継続したい米山記念奨学生紹介

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