『月信』5月号
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 5月号 No.12  3を支援しています。こうした特徴は当地区の組織図(https://2700rid.com/organization/)を参照していただくとよく理解できます。 ここでは青少年奉仕全般のイントロダクションとなるロータリーのウェブサイトをご紹介します。ここからいろいろなサイトにジャンプできるので、是非インデックスの代わりにご参照いただきたいと思います。(https://www.rotary.org/ja/our-programs/youth-programs) このようにしてみると米山記念奨学事業はどうなのか、ローターアクトは青少年奉仕プログラムのはずだ、等々の疑問を感じる方がいることでしょう。ここではまず米山記念奨学事業について考えてみましょう。 米山記念奨学事業は日本で学ぶ外国人留学生を対象とするプログラムであり、20歳前後の大学生(学部生)も対象に含むことから広い意味では青少年奉仕の一環とみて差し支えありません。ただし、通常はこのような括り方をせず米山記念奨学部門として独立に扱う傾向が強いように思います。当地区における委員会構成も同じであり、青少年奉仕とは別の部門として構成されています。これは米山奨学事業がRI常設プログラムではなく日本独自の多地区合同奉仕プロジェクトとして構成されていること、大学院以上(修士課程・博士課程)の学生に本格的な支援対象があって年齢層が高く、高度な専門職業人の育成に関わる側面もあるなど、通常の青少年奉仕の枠組みに収まらない性格があることなどがその主な理由でしょう。 ただし、青少年奉仕はもともとプログラムが先行して独自に進化してきた分野であり、後から理念を宣言して奉仕部門のカテゴリーを整えたという経緯があります。その意味で青少年奉仕は包容力に富む考え方であり、内外を厳密に区別する理由も見当たりません。事柄の性質に応じて青少年奉仕と共通の基盤で理解することが適当な場合もあり、特に危機管理に関する事項などは青少年奉仕と共通の視点で運用されることにも注意する必要があります。題があります。この疑問は甚だもっともなことですが、これは青少年奉仕の問題という以上にロータリー全体の動向に関わる問題であり、正にロータリーの現在を映し出すホットスポットであることを理解してください。 ごく最近までローターアクトは青少年奉仕を代表するプログラムの一つとして把握されており、青少年奉仕月間のリソース集(月間冒頭にメール配信されるもの)にもローターアクトが列記されていました。地区組織としてもローターアクト委員会は青少年奉仕部門に属する委員会として位置づけられており、当年度もその構成を維持しております。しかし、直近複数年度(2023年4月28日、本年4月26日配信)のリソース集には、そのいずれにも既にローターアクトの記述はなく、当地区の組織においても2024-25年度よりローターアクト委員会の位置付けが根本的に変更され、青少年奉仕部門から切り離されます。ローターアクターの地区委員も誕生することになるでしょう。ようやくその準備が整いつつあるということです。 ローターアクトは2016年の規定審議会から順次その位置付けが変更され、2019年の規定審議会においてクラブのRI加盟が認められました(https://my.rotary.org/ja/recent-rotaract-policy-updates)。しばしば用いられる標語によれば、ローターアクトは「ロータリーのプログラムからロータリーのパートナーへ」と大きく立場を変えました。従来のローターアクトをイメージされる方は、まずこの大きな変更点をよく理解する必要があります。またローターアクトの上限年齢の一律設定(30歳)が廃止され、上限設定は各クラブの自治裁量に委ねられたこと(細則自治)もよく理解しておく必要があります。更に言えば、一定の要件を満たせばローターアクトクラブがグローバル補助金を使用することも可能となり、日本の第2660地区において遂に世界初の活用実例が登場しています(世界初!ローターアクトクラブ提唱によるグローバル補助金が承認 | ロータリーボイス (rotaryblogja.org))。 そして最新の情報によれば、2024年6月末までに、ローターアクトクラブの会員もロータリークラブセントラルにアクセスできるようになるとのことです(RIのメール通知:2024年4月26日)。ロータリークラブセントラルは、クラブ目標の設定と管理の重要なツールであり、ローターアクトはこの点でもロータリークラブに一層接近します。青少年奉仕プログラムの外縁—米山記念奨学事業は?ロータリーのホットスポット もう一つ「ローターアクトはどうなのよ」という問

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