『月信』5月号
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2 ロータリー特別月間の5月のタイトルは「青少年奉仕月間」です。青少年奉仕に関しては別に青少年奉仕委員会から月間の記事が寄稿されますので詳細な説明はそちらに譲り、ここでは青少年奉仕を大きく俯瞰して基本知識をおさらいし、併せて青少年奉仕に関わる活動の特徴とその周辺のビビッドな動向についてコメントしたいと思います。いつものことですが随所にリソースを引用しますので、是非リンクをクリックしてリソースにジャンプしてみてください。 さて、毎月の特別月間では「ロータリーの7つの重点分野」に関わるテーマがタイトルに並ぶのが通常ですが、「青少年奉仕」はこの重点分野のどこにもタイトルがありません。では青少年奉仕とはロータリーの活動においてどのようなポジションを占めるのでしょうか。 初心者であれば言葉に詰まる方もあるでしょう。そのときは是非ご自身のクラブの定款(標準定款第6条)をご確認ください。この条文では「五大奉仕部門」が定義され、「ロータリーの五大奉仕部門は、本ロータリークラブの活動の哲学的および実際的な規準である。」との柱書に続けて5項目の奉仕(クラブ奉仕・職業奉仕・社会奉仕・国際奉仕・青少年奉仕)についての定義が記述されています。青少年奉仕はこのうちの「奉仕の第五部門」であり、冒頭の問いに対しては、5大奉仕のひとつであると答えることになります。 ただし、青少年奉仕が正式に奉仕部門のひとつとして整理されたのは比較的最近のことです。2010年4月の規定審議会で「新世代奉仕」が奉仕部門のひとつに加えられ、その後2013年4月の規定審議会で「青少年奉仕」と改称されました。もちろん、青少年奉仕活動の歴史はロータリーの歴史とともに古く、その成果を土台として奉仕部門としての整理と宣言がされたことも忘れてはなりません。総論的な基礎知識として是非この程度のことは知っておいていただきたいと思います。 ロータリーの青少年奉仕活動を俯瞰するときに忘れてはならない顕著な特徴は、これが独立した複数のRI常設プログラムの集合体であるということです。その代表的なプログラムとして①インターアクト(Interact)②国際青少年交換プログラム(Rotary Youth Exchange)③ロータリー青少年指導者養成プログラム(RYLA:Rotary Youth Leadership Awards)の3つを上げることができます。それぞれが独立して実施されるプログラムであるため、当地区にもそれぞれのプログラムに対応する委員会が個別に設けられています。 とはいえ、青少年奉仕部門としての大きなまとまりがあり全てに共通関連する事項も多いこと、プログラムの効果の最大化を促す上では総合的視点から相互に関連付けて実施するのが望ましいことなどから、青少年奉仕委員会が別に設けられ部門全体の連携国際ロータリー 第2700地区ガバナー吉田 知弘(福岡東RC)はじめに青少年奉仕のポジション青少年奉仕部門の特徴RI常設プログラムの集合体青少年奉仕月間によせて

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