『月信』3月号
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産業医科大学医学科修士課程3年生世話クラブ:福岡南RCカウンセラー:村山榮一8 米山ロータリー奨学生のグエン・マン・トウアンと申します。現在、北九州市にある産業医科大学で博士課程の3年生として学んでいます。私はベトナム出身で、日本には3年間住んでいます。2023年4月からは米山ロータリーから奨学金を受け取り、現在は福岡南ロータリークラブに所属しています。 子供の頃から漫画や文化を通じて日本について知っていました。ベトナムの医科大学を卒業後、学校の教師になりました。2年後、ベトナムで修士課程を修了し、その後、研究のために日本に行く機会がありました。日本が先進的で現代的な医療の国であることを知っていたので、日本への留学を決意しました。 現在は関節リウマチにおけるTリンパ球の役割を研究しています。関節リウマチは一般的な自己免疫疾患の1つで、患者に重篤な合併症を引き起こします。 しかし、関節リウマチを徹底的に治療するには依然として多くの困難が伴います。患者の推定5~20パーセントが治療の難しい関節リウマチを経験しています。したがって、新しい治療法を見つけることは非常に重要です。 リンパ球は病気のメカニズムにおいて重要な役割を果たしており、これらの細胞は病気の進行を促進したり、遅らせたりすることができます。関節リウマチにおけるTリンパ球とBリンパ球の役割については多くの研究が行われていますが、CD8 Tリンパ球の役割はまだ不明です。したがって、私は関節リウマチにおけるこの細胞の役割を明らかにすることを目的として、CD8 Tリンパ球に焦点を当てて研究を行ってきました。そこから症状を軽減する治療法が見つかります。 米山ロータリー奨学金のおかげで研究に集中することができました。博士課程を修了した後は、日本で研究を続け、他の大学院生を助けたいと思っています。 また、福岡のベトナム人協会の会員としても活動しており、ベトナムと日本の良好な関係をさらに強化していきたいと考えています。グエン・マン・トウアン (ベトナム)産業医科大学で関節リウマチにおけるTリンパ球の研究をしています米山記念奨学生紹介

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