『月信』3月号
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• 「ロータリーの水と衛生プロジェクトはどれも思いやりと善意で実施されていますが、その多くが地域社会の実際のニーズに応えていなかったのです」と語るのは、「水と衛生のためのロータリアン行動グループ」の創設者で名誉会長のF. ロナルド・デンハムさんです。2007年に結成された同グループは、ニーズと持続可能性を重視しています。過去には、設備や施設が適切に設置され、人びとからも良い反応がありましたが、地元住民の当事者意識、教育、持続可能性が欠けていたことがありました。また多くの場合、 地域社会が自立して長期的にプロジェクトを管理するのに十分な支援がありませんでした。持続可能性の障壁の一つは、人的支援への継続的なニーズです。……………………………………………………………… 注目していただきたいのは、これまでの国際奉仕プロジェクトの在り方に反省の視点が示されていること、そのキーワードが持続可能性にあることの2点です。ロナルド・デンハムさんの言葉は、我々に対しても、鋭く反省を突きつけます。ただ作り、ただ与えるだけでは、社会インフラとして長期にわたって人々の生活とその向上を支えることはできず、正に自己満足に終わってしまいます。だからといって、何もしないことを正解にはできないとすれば、我々は支援を効果的なものとするためにどのような工夫ができるのかを考えなくてはなりません。これが現在のロータリーにおける「インパクト」の問題であり、上記に引用した文中の「教育、協力、持続可能性」のキーワードに集約されています。是非、アクセスして全文を参照してみてください。 ロータリーでは、3月13日を含む1週間を「世界ローターアクト週間」として指定し、その取り組みにスポットライトを当てています。今、ローターアクトは、ロータリーが育む「プログラム」からロータリーの「メンバー」へとそのポジションを大きく変えました。様々な戸惑いがあっても、この大変革期に向き合う必要があります。ローターアクトの在り方を考えるよいきっかけにしていただきたいと思います。3月号 No.10 3世界ローターアクト週間によせて

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