『月信』3月号
2/24

2 3月のロータリー特別月間のテーマは7つの重点分野の一つである「水と衛生月間」です。7つの重点分野のこと、ロータリー特別月間のことなどは繰り返しません。特別月間には「ロータリーの友」誌で月間テーマの特集が組まれますし、クラブ宛てに特別月間のリソース集も送信されます。テーマのことはそれぞれにこうしたリソースを確認されてください。 私の方では全く違う視点からこのテーマにフォーカスしておきます。 一つは能登半島地震に思うことです。この度の地震では道路や空港、港湾等の交通運輸関係をはじめ、役所や病院まで基本的な社会インフラが破壊され機能不全に陥りました。地面ごと4メートルほども隆起し、海岸線自体が港湾設備から後退したという報道もあります。緊急性の高い初期段階では、一刻も早い救助と緊急支援物資を被災者の下に届けることが重要になりますが、インフラの破壊がこれほどの程度に及ぶと物資を送り届けることさえままなりません。届かぬ支援に歯がゆい思いをし、心を痛めた方も多かったことと思います。震災から2か月を経て緊急性の高い段階はおそらく脱したものと思いますが、社会インフラが我々の日常的な生活の支えとなっていることに改めて思いを致すきっかけともなりました。水と衛生の問題は決して途上国の開発支援だけのことではありません。今後の復興へのプロセスを支えるに当たり、もう一度このことを肝に銘じたいと思います。 もう一つ、次のウェブサイトに焦点を当てたいと思います。是非、アクセスをお願いします(ロータリーの水と衛生プログラム:教育と持続可能性に焦点を当てる ¦ Rotary International)。 このサイトからは、以下の一文を引用しましょう。………………………………………………………………• アフリカ、南米、南アジアの一部では、まるで持続不可能となった奉仕プロジェクトの証とでもいうように、錆びた給水ポンプや老朽化した衛生施設があちこちに見られます。独立して調査を行った「Aguaconsult」社による2013年の報告では、ロータリーが実施したプロジェクトでのこのような問題が取り上げられました。また、より効果的なプロジェクトを計画する上での持続可能性の重要性にも触れられています。ロータリーがここ数年、活動の焦点を教育、協力、持続可能性に転換したのもこれが一つの理由となっています。国際ロータリー 第2700地区ガバナー吉田 知弘(福岡東RC)水と衛生月間によせてご挨拶水と衛生月間/世界のローターアクト週間によせて

元のページ  ../index.html#2

このブックを見る