2023-24年度『月信』7月号①
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 №7-1  9常にキープすることにあります。そのようにして初めて、われわれが誇り高く堅持してきたロータリーの良心をクラブとともに次世代へと継承することが可能になります。どのようにすればクラブを元気にできるか、クラブの内外で世代交代の芽を育み、次代を担うクラブリーダーを育てることができるか、これはそれぞれのクラブごとに真摯に知恵を絞る必要があります。3年に及んだコロナパンデミックが収束しつつあることを思えば、いまこそその厄災を乗り越えて、クラブを取り戻す好機でもあります。ロータリーの開放性を高めることが欠かせません。これより一年、皆さまと心ひとつに、ロータリーを開き、ロータリーを前進させてまいりたく思います。皆様とともに取り組み、その成果を得て、次の野﨑千尋ガバナーへと着実に受け渡したく思います。一人のリレーランナーとして、精一杯を尽くします。どうぞ宜しくお願いいたします。その一方で、現在のロータリーは大きな変革期を迎えています。ダイナミックな奉仕活動が奨励され、これを通じてロータリーの魅力を高める活動が重視されています。このような考え方はロータリーの伝統的な価値観の枠組みではとらえきれず、何かしらの戸惑いを感じる方も多いことと思います。「ロータリーは深い悩みの中にある」と評することもできます。しかし、この変革は、経済や社会環境の劇的な変化に適応してロータリーを継続するためのものであり、ロータリーの活動に新たなフェーズを開くものとして、ポジティブに評価すべきものでしょう。常に更新を重ねるアップデイトとしてみれば、ネガティブな視点ばかりに囚われる必要もないはずです。ロータリーにおいて最初で最後の目標は、クラブを活性化して常に新鮮な状態に保ち、その持続可能性を福岡県大牟田市出身、職業分類は弁護士である。九州大学法学部で法律を学び、司法試験合格後、2000年4月に福岡県弁護士会に登録、和智法律事務所で弁護士として勤務を開始した。その後、福岡市中央区に法律事務所を開設、弁護士2名、事務局3名のシフトで、企業の訴訟対応法務、国の訟務(訴訟業務)等を中心に、民商事全般にわたり法律事務を扱っている。職業関連の分野では、福岡県弁護士会副会長、法テラス福岡副所長など、弁護士会関係の役職を務めたほか、約10年間にわたり西南学院大学法科大学院の教授を務め、法曹の育成にも努めてきた。現在は、福岡労働局で複数の選任弁護士を務め、行政機関からの相談に対応している。2006年3月にロータリー(福岡東ロータリークラブ)に入会し、2020-21年度会長を務めた。ロータリーでは米山記念奨学委員会を主な活動分野とし、2015-16年度から5年にわたり委員長を務めるなど、米山奨学事業の運営に力を尽くしてきた。現在もロータリー米山記念奨学会の本部理事を務めている。奨学生との交流を大切にし、歳末でも帰国できない留学生を自宅に招いて正月の書初め会を開催、恒例行事となっている。現在56歳。妻と大学生、中学生の子どもともに福岡市中央区に暮らす。酒をこよなく愛し、特に日本酒とワインを好んで嗜むが、飲んで乱れることは少ない。趣味は乱読。好奇心旺盛のため何事にも関心を示し、歴史や音楽、地理、民俗学、量子論、数学、江戸前の小話など、興味の分野には制限がない。ロータリーを通じて広く人と出会い、人を知って成長の機会とすることを何よりの趣味と理解している。ロータリーを開き、ロータリーを前進させよう (深い悩みを超えて) Profile2023-2024年度 第2700地区 ガバナー吉田 知弘(福岡東RC)

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