「福岡東ロータリークラブ40年のあゆみ」
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90会長就任の1年半前、指名委員会から副会長就任を要請された時は入会8年目を過ぎたばかりで、正に青天の霹靂でした。能力の未熟さ、ロータリー知識の浅さ、そして何より大勢の前で話すのが苦手な性格から、必死の思いでお断りしたのですが、会長・幹事経験者数名に囲まれてその重圧にあえなく降参してしまいました。翌日から後悔が始まり何度も指名返上を申し出ようかと思いましたが「潔く」と自分なりの美学で腹をくくりました。しかし谷村幹事の突然のご逝去などで会長就任までに幹事候補が二人も代わり、やっと田中進さんという素晴らしい方に幹事をお引き受けいただき大変安堵しました。これが私の年度の最初の、そして最大の「出会い」であったと思います。年度のテーマを「学ぼうロータリー、楽しもうロータリーライフ」としました。ロータリークラブは社交クラブですのでまず会員同士がより親しく、例会が楽しくなければいけない。その中でロータリーの本質、他人を思いやる気持ち(利他の心)に始まる奉仕の心を学びながら、ロータリーの知的楽しさを理解する。「そのためには毎回出席するのが楽しみになるような例会を持ちたい」そんな抱負を田中幹事に全面的に支持していただき準備が始まりました。全員参加型のクラブ運営をめざし、理事・役員、正副委員長には会長経験者を含むベテラン会員から入会歴の浅い会員、女性会員にもお願いしました。皆さん存分に力を出し汗を流していただきました。行事の多い年度でした。第2700地区インターアクト指導者講習会のホストクラブとなった中村学園インターアクトクラブのサポート、創立35周年記念式典と記念植樹、釜山影島ロータリークラブ公式訪問と目白押しでしたが、プロジェクトチームや会員に頑張っていただきました。年度冒頭にあった「インターアクト指導者講習会」では私は「出会い」というテーマで挨拶しましたが、実際若いインターアクターや講演者、そしてパラリンピック選手、車椅子バスケット選手らとの素晴らしい出会いがあり、また若い会員のエネルギーとひた向きさに出会う機会でもありました。年度終盤に周年行事の一環として「地球環境・ゆめ劇場」と題する古賀グリーンパークでの植樹事業がありました。ロータリーでは比較的少ない、身体を使っての奉仕で、環境問題に関心を深める実行委員会の良い企画でした。会員・家族、インターアクトを含めた116名の参加、娘一家・孫たち共々「心に木を植える」爽やかな汗をかきました。この植樹(3月)と5月、9月の育林活動は、古賀会長の年度まで、5年間継続されました。例会での会長の時間はロータリーの心を基本に、その時々の社会現象、新世代をはじめとする教育問題、環境問題、あるいは人生観、健康、気候・季節の移ろいなど様々な話題を提供し、私の考えを伝え、会員の皆様が思いをめぐらす機会になればと願いました。後日まとめて「ロータリー歳時記」と題して出版させていただきましたが、出版元の梓書院、田村志朗社長が我がクラブに入会いただいたことは嬉しい「出会い」でありました。拙いクラブ運営でしたが、記念行事やインターアクトでの廣畑ガバナーはじめ地区役員、他クラブ会員との出会い、卓話者との出会い、そして幹事はじめ会員の皆様のより深い心の出会いがあり、人生の糧となる楽しく貴重な経験をさせていただいたと思います。皆様に感謝します。2005~2006年度会長 柴田 浩一

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