「福岡東ロータリークラブ40年のあゆみ」
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89振り返ってみるとロータリークラブ入会後33年になる。私が会長を務めたのは2003(平成15)年7月~2004(平成16)年6月だから、もう7代前になる。あっと言う間の1年で一生懸命取り組んだ記憶はあるが、なんら成し得なかった様な気がする。森光幹事のおかげでなんとかなったが、当時「ハゲ、ハゲ、コンビでハゲまし合って」ということでがんばった。森光幹事には心より感謝申しあげたい。『会長時代の思い出』という事で原稿依頼を受けたので、会長時代48回の卓話(会長挨拶)を記録した小冊子「落第会長奮闘記」を読み返してみた。やはり最大の想い出は女性会員の入会を実現した事だろう。RIでも女性会員入会については紆余曲折あって裁判沙汰になり長い間の議論の末、1989(平成元)年シンガポールで開催された規定審議会で正式入会がみとめられ、その間実に11年の歳月を要した。私が調べた当時も女性会員は世界で14パーセント、日本では2.8パーセントとまだ少数であった。当クラブでも、何度か話は出たようだが、抵抗が強く実現に至らなかったようだ。私が会長に就任した時、会長方針で会員増強の一環として「仲間を増やそうプロジェクト90」というのを立ち上げ、その中で女性会員の入会を検討しようという事にした。その後まず、歴代会長の会合でご意見を賜り、次に理事会で正式に議論をして頂いた。さらに「プロジェクト90」でも検討して頂いた。積極、消極、いろいろな意見があった。しかし、大勢は加入容認であった。特にロータリークラブは職業分類による未充填業種の補充というのが会員増強の基本であり、対して産業構造の変化や女性の目覚しい社会進出等から女性ならではの職業も多数にのぼり、いまや世の中の流れとして否定すべき理由が見当たらないという結論に達した。そこで、我がクラブとしては男女を問わず候補者の推薦を頂く事とし、その適格性については会員選考委員会で十分に検討して頂く事としたい旨、例会で報告して皆さんのご了解を頂いた。以上の経過で我がクラブに女性会員が実現した訳である。優秀な女性会員に多数御入会頂き、クラブの活性化に大いに役立っているのではないかと自負している次第である。40周年を迎え我がクラブも成熟期に達している。今後は特に若い会員の皆さんや女性会員に大いに活躍頂き、我がクラブの新しい歴史を積み上げて頂きたいと切に願うものである。我がクラブの益々の発展を祈念して筆を置きます。2003~2004年度会長 中 脩治郎歴代会長が語る思い出

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